夫方の叔父の一人は、秋田県で専業農家をやっている。
米、メロンなどを作っているのだが、
自宅用に、色んな野菜も作っており、
年末になると、
毎年、その中から、黒豆と小豆を分けて、香川県に送ってくれる。
プロの豆だから、まぁ、いつ見ても見事なもので、
豆類の栽培、収穫、乾燥などの手間を知っているだけに
申し訳ないなーとは思いつつ、
ありがた~~~~~~~~くいただいている我が家なのであった。
ところが、昨年末は、この豆類の入った袋に、予期しない物が同封されていた。
え~~~!なんだこりゃ!!
と、出してみてビックリ。
こんな大きな唐辛子は、私も夫も見たことがないのだけれども
秋田の在来種なのだろうか???
香川県にも、かつては「さぬき本鷹」と呼ばれる在来種の唐辛子があったらしい。
大きな実の、辛味の強い品種だったそうなのだが、
しだいに栽培されなくなり、
今では、スーパーでも産直市場でも、県産の唐辛子と言えば
すべて「鷹の爪」となってしまっている。
多分、
皆が家で漬物を大量に漬けていた時代には、
大きな唐辛子も使いでがあったんでしょうね。
でも、
漬物を買う家が増えて、でっかい唐辛子は、持て余されるようになり
使いきりサイズの鷹の爪が、市場を席巻して行った・・・・・・
と推測しているのですが、どうなのでしょう。
また、
大きな唐辛子は、当然、株もでっかく育つから、
台風で倒れやすいなど、栽培しにくい面があったのかもしれない。
そうやって、市場から消えていったのだろう、さぬき本鷹。
しかし、今、ここで、それを復活させて県の特産品にしょうじゃないか
という動きがあり
少しずつ栽培農家が増えてきている、と聞いている。
出荷量が、まだ少ないらしくて、私は唐辛子自体を見たことは無いのだけれども
さぬき本鷹を加工した<さぬき本鷹七味>というのは
スーパーで一度だけ、見かけたことがあった。
形や大きさを揃えにくい、箱詰めしにくい、病害虫に弱い・・・
などなどの理由で、あらゆる野菜から在来種が消えていく今、
復活は嬉しいニュースだったし、
実物を見てみたい
と、大変興味をひかれる話だった。
もちろん、
家庭菜園人の悪いクセで、
実物が手に入ったら、種を採り、自分で育ててみたい・・・・・・
なんて気持ちも・・・。
さて、冒頭の、秋田の唐辛子。
多分、秋田の在来種だと思われるが、名前がわからないので
我が家では、勝手に「鬼あきた」(仮称)と呼んでいるのだけれども
これを見た時、当然、夫は言った。
「これ、種蒔いてみようや」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・しかし、この大きさですからね。
どんな巨大な株になるのか?
ひまわりみたいに、背が伸びるのじゃないのか?
そんなの、プランターで作れるのか?
大体、昨夏、我が家のベランダのプランターで作った鷹の爪が
この大きさなんですよ?↓
島唐辛子じゃないですよ~~~。
鷹の爪ですよ~~~~~~~~。
数はたくさん成ったのだが、
大きさったら、皆、このサイズの、我が家の鷹の爪。
鷹の爪が、この大きさ・・・と言うか、小ささになる我が家のプランター菜園で
・・・・・・・・・・・・・・・・果たして「鬼あきた」(仮称)を育てて、
何ができるのか????????
まぁ・・・・・・・・左の種を蒔いて、右の唐辛子が出来たら
ま、それはそれで笑い話になるし
笑うのは健康に良いし、まぁ、ええでしょうか???
それに、
↑ の左のが右になり、その種を蒔いて、また右みたいな大きさのが出来たなら
それは、「鬼あきた」(仮称)が、
「我が家の在来種」に変化した、ということになるのではないでしょうか。
我が家サイズの「鬼あきた」が出来た
ということで、それはそれで面白いかも・・・
と、
すでに、小さい物しかできない
と思い込んでいるところに、相当問題があるかもしれませんが。
ともあれ、そろそろ春の作付けを考える季節。
「鬼あきた」を作るか、
自家採種の鷹の爪を、また作るか、
楽しく悩むことになりそうです。
(「鬼あきた」は、さすがに3分の1にカットして使っています。
どんなに辛いのかしら?
こんなのでペペロンチーノを作ったら、口から火を吹いて大騒動になるんじゃあ
なんて怖かったのですが、思いのほか辛くない・・・・・・・・)
ところで、ベランダの冬野菜は、
小カブ
ブロッコリー
プンタレッラ
すべて、育苗に一度失敗して蒔き直しをしたので
成長が遅い、遅い。
春までに、食べることが出来るのか、否。
唯一、成果をあげているのが、アスパラ菜。
もう、出て来るトウは細くて小さくなっていますが
食べつくすぞぅ~~~~~~。
そんな中、盆栽の梅「梅蔵」のつぼみも、少しずつ成長し
ゆっくりと、夏野菜の準備が始まるベランダ菜園です。