有言実行、したかったのになぁ・・・・・。
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昨年、4月末、
花粉休みが明けて、山仕事を再開した時
私には、心に誓っていたことがあった。
それは
<これからは、里山へ来るたびに、樹の名前をひとつと草花の名前をひとつ
覚えて帰ることにしよう>
と言うもの。
情けないかな、田舎育ちの割りには、草木の名前を、私はいよいよ知らない。
たまに知っているものがあっても
<イヌタデ>が<あかまんま>だったり
子供の頃の俗称とか、地域の方言で覚えていて
正式名称が何なのか、てんでわかっていなかったり。
また、
3年も里山に通っていながら
いまだ、クヌギとコナラの見分けがつかない
と言うのも、相当恥ずかしい話。
なので一念発起、
これから、樹や草花の名前に詳しい大人になろう!!
と決意したはず
・・・・・だったのだけれども・・・・・・・・・・。
10ヵ月後・・・
この2月の頭までに、私が覚えた樹の名前はと言えば<ヌルデ>。
草花は<ミズヒキ><ヤマホトトギス>。
これのみ。
なんで???
あんなに山へ行ったのに!畑仕事もしたのに!
・・・振り返って見るに、
山へ行けば行ったで
やれ草刈りせにゃあとか
竹を伐らねばとか
土木工事をやり遂げなくてはとか
畑を開墾しないととか
泉水の掃除で、排水口が詰まったーー!とか
もう、その時々の作業をすることで頭は一杯。
作業を終えて帰る時も、
「次に来た時は、ここをこうして、あれとこれをやって・・・」
と、次回の段取りで頭は一杯。
山の手入れをすることと畑仕事のみに、心を奪われて
樹を見ようとか、草花を見ようとか言う気持ちは、チョロッとも起きなかった。
家に帰り着いて、仕事着の洗濯をすませ、
お風呂に入って一息ついたあたりで
「はっ!そう言えば私は、
樹の名前、草花の名前を覚えて帰る予定だったのでは・・・」
と、やっと思い出していたのだけれども
それだとて、山仕事を再開してから最初の3回目くらいまで。
後は、自分が決意したことすら、忘れ果ててしまった・・・・・。
心の中での誓いとは言え
有言実行したかったのに、なんてまぁ情け無い!
と、さすがにちょっとへこんでいた、ここのところ。
が、
先日、読んだ本に、こんなことが書いてあった。
それは、大人向けの<山遊び>の実践書だったのだけれども
そこの<キノコ採り>の項目に、こう言う意味の記述があったのだ。
<キノコの名前は、1年にひとつずつ覚えればよい。
最初の年は、ひとつだけ覚えて、そのキノコのみを探して山を歩く。
そうすれば、そのキノコに関しては、確実に見分けられるようになる。
そうしたら、次の年は、またひとつ。
続けていれば、色んなキノコが識別出来るようになっていく>
なるほど!!
キノコと言えば、強烈な毒を持つものも少なくなく
知識の無い者は、決して手を出してはいけない領域。
でも
知識の豊富な人に付いて、1年に1種類ずつ覚えていけば
10年たったら10種類。
20年たったら20種類♪
そうそう。そうよ。
そう言うなが~~い目で見ていけば
樹の名前だって、草花の名前だって、1年にひとつずつでも覚えていけば
そのうちには、きっと・・・・・。
と考えれば、ちょっと気が楽になってきた私。
里山オーナーと言う制度が、この先どうなるのかはわからないけれども
私と自然とのつきあいは、この先もきっと、ずぅーーーっと長く続く。
だから
なが~~く、少しずつ、コツコツと
色んなことを覚えていこう
と思った。
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ところで
1年にひとつずつ・・・と言うことなら
間違いなくそうなりそうなのが<三線>。
チマチマと練習は続けているものの
三線を弾きながら歌う・・・と言うことになれば
どう考えても、1曲マスターするのに1年はかかりそうな気配。
でも
キノコ採りの発想から行けば
1年に1曲ずつでも
それを・・・
例えば、平均寿命まで続けるとすれば
一生のうちに40数曲は覚えられるってことじゃない!??
すごい!!!!!
と、興奮して、この発見を夫に伝えたらば、夫いわく
「・・・あのな。その頃には、最初の方で覚えた曲、全部忘れとんで」
・・・・・なるほど。
と言うわけで、私のレパートリーは、
生涯2~3曲のままなのかもしれない・・・・・。