まだ香川県では、ヒノキの花粉が飛んでいるらしく、夫が目のかゆみを訴えている。
なので、
(山仕事・畑仕事の再開まで、もう1週間か2週間は、我慢かな?)
と思いつつ、
シイタケの様子だけでも見ようと、週末、チョロッとだけ里山へ行ってみた。
ここのところ、少し気温が低めだったせいか
シイタケは育っておらず。
でも、
他のものは、色々と顔を出したり、成長したりと言った里山だった。
そして、久しぶりに様子をのぞいてみれば
嬉しいこともあり、悲しいこともありの里山だった。
悲しいことは
タラの芽のこと。
昨年の冬、↓の斜面の竹林を伐り払っていた時
私達は、竹やぶの中に、何本ものタラの若木があるのを発見していた。
竹に、日光を遮られながらも、なんとか成長していたタラの木達だった。
竹やぶを皆伐して
タラの木の周囲のツルや、雑草も刈り取って
「春になったら、タラの芽採りが楽しめるなぁ」
と、嬉しく思っていた我々。
もちろん、
私達夫婦は花粉の季節なので、タラの芽の採り頃には、山へ来られない。
でも、
誰かが、これを見つけて採って喜んでくれたら、嬉しいし幸せ。
そう期待をして、斜面に残したタラの木達だったのだ。
週末、山の斜面を見に行ったら、タラの芽は誰かに採られた後だった。
それはいい。
それで本望なのだけれども
でも
その採り方が・・・・・
あまりにも悲しかった。
タラの若木は、まだどれも、枝がやっと2本に分かれたばかり。
そんなYの字型の若木が、山の斜面に、ポンポンと立っている。
その枝が、
折られていたのだ。
低い所にある枝は、先端の芽だけ採ってあったけれども
ちょっと高い枝は、先まで手が届かなかったのだろう
枝を真ん中あたりをボキッと折って
先の芽を採って行っていた。
私達の目の前には
ボキリと折られて、ブラーンと垂れ下がった枝が揺れているばかり・・・・・。
ものすごくショックだった。
この折られた枝は、来年は、もう芽を吹くことも出来ない。
こんな採り方って・・・・・。
こんなことをされるために、私達は2ヶ月もかかって竹やぶを伐り開いたんじゃない。
いったい誰がこんなひどいことを。
この里山は、マスターTさんの私有地なので
普段は、マスターTさんか、里山オーナーの面々、
里山オーナーの家族や友人達しか入って来ない。
でも、
里山オーナーが、こんな山菜の採り方をするとは、とうてい思えない。
・・・・・山菜の季節になると
普段は山歩きや山遊びなどしないような人達でも
私有地・国有地かまわず山に入り、山菜を採り
中には、ルールもマナーも何も無い
ひどい採り方をする人もいる・・・・・と聞く。
そう言うやからが、この斜面の、タラの芽を採って行ったのかもしれない。
来年のことなど、何も考えない採り方を・・・・・。
いったい、なんで、こんなことが出来るのか?
山の神さまは、何もかも見ていらっしゃると言うのに・・・・・。
心の中に、黒い泥が溜まったように悲しかった我々だけれども、
でも、
嬉しい発見も、またあったのだ。
それは、冬に造った斜面の通路が壊れていないか
チェックして歩いていた時のこと。
通路の脇のあちこちに
フキが葉を茂らせているのを見つけた。
1ヶ月くらい前には、フキノトウも顔を出していたのかもしれない。
また、
フキの周囲には、ワラビがピョコピョコと背を伸ばしていた。
数ヶ月前までは、竹やぶの中だった、この場所。
伐り開いて、地面に光が当たり、
色んな植物が成長し始めたのだった。
去年の春には、見られなかったはずの光景だと思うと、嬉しい。
山の神さまに、ひたすら感謝。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
そして、今日になって、家のベランダでも、嬉しい発見が。♪
先週の水曜日に種を蒔いたポットから
まず、第一弾のマリーゴールドが、2つ発芽。
あのタフな花の姿を想像しがたいほど、きゃしゃで細っこい芽だ。
毎年のことながら
種が芽を出すのを見ると、本当に嬉しい。
毎回、毎回、
励まされ、慰められ
気持ちを奮い立たせてもらえる。
私が、苗派ではなく、ほとんどの作物を種から育てる派なのは
やはり、この瞬間の、この気持ちを、毎年味わいたいからかもしれません。
種からだと、効率が悪いな~とは思いつつも・・・・・。