夏の里山では、午前中に畑仕事、午後から山の草刈りに行くことが多い。
何故かと言えば、
私達のお借りしている畑が、午前中、こんな具合だからだ。↓
山際にあるために、山の影に入っている。
涼しい。
もちろん、その分、日当たりは悪くなるけれども
夏の畑仕事で、涼しい以上の喜びがあるでしょうか?
と言うわけで、この日曜日、
午前中、私は、せっせと作物への水やりと草抜き。
夫は、その水やりのための、天水を溜める設備の工事(?)に励んだ。
私達のお借りしている畑は、近くに水源が無いのである。
なので、
最初の頃は、夏場、
バケツやポリタンクを手に、
150メートルくらい離れたマスターTさんちの泉水まで
水を汲みに往復していたのだけれども
昨年、
別の里山オーナーさんが↓こういうポリタンクを調達して来てくださり
ちょっと見えづらいかもしれませんが、
↓のように、タンクの上に、ブルールシートを漏斗(ろうと)状にしたものを立て
タンクに天水が溜まるようにして下さったのだ。
真夏の水やりは、とても天水だけでは足りないから
タンクが空になったら、このポリタンクを一輪車に乗せて
泉水まで水汲みには行かねばならないのだけれども
天水の分、水汲みの回数は減って、とても助かったものだった。
だった・・・・・
と過去形で書いているのは、
残念ながら、この天水を溜める設備が、今はもう無いから。
1年足らずで、壊れてしまったのだ。
ブルーシートが、ビリビリバラバラに破けて使えなくなってしまったのである。
皆さん。
紫外線って、ホンッマに恐ろしいものですね!
あの丈夫なブルーシートが、ビリビリのバラバラ。
もちろん、
最終的には、風にあおられて、修復不可能なくらいに裂けたのだけれども
それというのも、きっと紫外線にさらされて
劣化していたからに違いない。
その後、仕方が無いので、ポリタンクのフタを取り
口を開けて、ポンと畑に置いておいたのだけれども
それでは、なかなか天水は溜まってくれない。
やはり、あの、ブルーシートによる設備は必要だ!
と言うことで、
今回は、私達がシートを調達して来て、設備を作りなおすことにしたのだ。
畑が、山影に入っている間に、いざ!!
さて、まずはシートを支える柱を立てねばならない。
材料は、その辺に、なんぼでも竹が生えているのだけれども
竹だけで立てたのでは、ちょっと強度に欠ける。
そこで、
その辺の雑木を伐って来て、杭にして地面に埋め込み↓
その上に、カポッと竹を被せる。↓
その周りに、しっかり土を被せて柱に。これを四隅に立てた。↓
この4本の柱に、ブルーシートをくくりつけるのだけれども
大きなシートなので、二つ折りにして使うことになった。
となると、
シートの四隅に付いている鳩目金具が、半分しか使えないことになる。
鳩目金具が使える箇所は、
こうやって、鳩目にヒモを通してくくりつければ良いのだけれども↓
使えない部分は、どうしたか?と言うと
シートに穴を開け、開けたところから生地が裂けてこないように、
チャッカマンの火で焼いて繊維を固め
竹のわっかを通してくくりつけた。↓
・・・・・しかし、こういうところ、夫は実に芸が細かいと言うか・・・・・。
私だったら、穴を開けて、
即、そのままヒモを通してくくりつけちゃうだろうなぁ。
穴を火で焼くとか、竹のわっかを作って通そうとか、
・・・・・考えないだろうなぁ。絶対に。
かくして、<天水溜め設備2号機>は完成!
昨年のものとは形状が違いますが、今回は、すべり台式で。
シートがピンと張るように、真ん中に竹の棒を置き
動かないように竹をヒモで結んで(矢印のあたりがヒモです)地面に杭で固定。↓
水が落ちる側は、このようにして固定。↓
さて、ちゃんと水が溜まるか??
片手鍋で水をシートに落として、降雨実験開始。↓
万歳!イケてます!
実験成功!!!
と言うわけで、午前中いっぱいかかって造った<天水溜め設備2号機>。
夫いわく、問題は
「大風が吹いたら、どうなるかのーー」
私も、
台風が来る時は、シートをはずして、
柱だけにしておいた方が良いような気がしますね。
さて、2号機は、どれくらいもってくれるでしょうか?????