日曜日。
洗濯機を回しながら、里山で食べるお弁当を作っていた朝。
時計代わりにTVを付け
世界陸上の女子マラソンにチャンネルを合わせたのが、間違いだった。
土佐礼子選手の力走に魅入られたのか
夫が、TV画面の前を離れようとしやしない!
「マラソン中継は、ラジオでもやっているから。車の中でも聴けるから」
と、ようようTVの前から引っぺがし
荷物を積んで、里山へGO!
土佐礼子選手の頑張りは、そりゃあすごいけれども
私達だって頑張らねばならないのだ。
なぜなら、この1週間、
高松には、ほとんど雨が降っていないのだから。
天気予報では、
「週の半ばからは、気圧の谷の影響で、曇りや雨の日が続くでしょう」
などと言っており
これを聞いた私は
「やったぁ♪これで、畑の水やりはしなくてすむかも」
とぬか喜びしていたのだけれども
本当に、これが、ぬか喜びもいいところで
この1週間、
高松で雨が降ったのは、たった1回きり。
それも、たった30秒。
ジャーーッと夕立(とも言えそうも無い)が、あったっきりなのだ。
あとは、怪しげな黒雲が湧いては消え、湧いては消えの毎日。
「結局、週末は、また水やりか」
と、ガックリ来ていたところだった。
だから、早く里山へ行って、その水やり。
そして、
先週、カメムシにビッシリたかられていた島唐辛子が
きっと、今頃、第二弾にたかられていることだろうから
取ってやらねば!
と、気ぜわしい。
土佐礼子どころでは(失礼)ないのですよ。夫よ。
と言うわけで
本日の作業メニューを考えながら、里山へ到着してみれば
なんと、
畑の土が、しっかりと湿っているではありませんか!?
運良く会えたマスターTさんに、雨のことをたずねてみると
週の半ばに1度、まとまった雨があり、
更に、土曜の夜にも、少し降ったところだとか。
ぃやったあぁ~~~!
高松はカラカラでも、こっちでは降っていたのね。
じゃあ今日は、水やり無し!?
大喜びしながら、島唐辛子に近づくと
こちらも、なんと、
カメムシの姿は、ほとんど見当たらず。
チラホラ見えたのを捕まえたけれども、6~7匹と言ったところか。
葉の裏に生みつけられた卵も無し。
ふたたび、
ぃやったあぁ~~~~~!!
と、小躍りしていたのですが・・・・・・・・・・。
・・・・・なにごとも、
すべて順調、すべてが都合の良いようになどいかないものですね。
先日、別の里山オーナーさんが作ってくださった
<天水溜め設備2号機 バージョンアップ版>。↓
これが、ものの見事に↓
・・・・・なにしろ、かなり巨大な設備だったゆえ
出来上がった当初から、
「台風が来たら、どうなるんかなー」
などと言い合っていたのだけれども
どうやら、夕立の前に吹く強風で
ブルーシートを支える竹が、折れてしまった模様。↓
支柱を建て直して、折れた竹も補強しておいたけれども
やっぱり、もう少し背の低い、
小規模の設備に作り変えた方が良いのかもしれないなぁ。
これからまた、台風のシーズンになるし・・・・・。
ところで、水やりとカメムシ取りから開放されて
この日は、畑の草刈りを徹底的にやった我々。
と言うのも、
近々、マスターTさんの所へ、県の係の人が検査に来ると言うのである。
休耕田の管理状態を調べに。
マスターTさんは、いくつかの田んぼを休耕田にしているけれども
それは、国の減反政策に応じてやっているもの。
減反のための休耕田として届けてあるそうだけれども
そうやって届け出た休耕田は、
ちゃんと草刈りをしておかねばならないのだそうだ。
放置して、草や竹が生えてきたら、後々、田んぼとして使い物にならなくなるし
薮のようになった休耕田が増えると、
薮に隠れながら、野生動物がますます人里に近づいてしまうし。
そんなこんなで、草刈りは持ち主の義務。
私達がお借りしてる畑も休耕田なので、
作付けしている部分以外は
綺麗に草刈りしておかねばならないそうだ。
そこで、
土手と、畑の中の作付けしていない部分・・・・・
日頃、草ボーボーになっている部分ですが、そこを思いっきり草刈り。
マスターTさんも、
もう一人、別の里山オーナーさんに手伝ってもらって
他の休耕田を草刈り。草刈り。草刈り。
・・・・・それにしても
検査するなら、もっと別の時にすれば良いのに
と、ついつい思ってしまう。
だって、
お米の収穫が始まったうえに、イノシシ除けの電気柵は立てねばならないし
そんな時に、休耕田の草刈りなんてやってる時間があるかー!
と思ってしまうのですけれどもね。
県にも色々事情とか考えがあって、この時期なんでしょうけれども・・・・・。
さて、
この日は、マスターTさんから、なんと収穫したばかりの新米をいただいた。
「草刈りを手伝ってくれた御礼」
とおっしゃるのだけれども
そこは、生産農家だからスケールが違うと言うか・・・・・。
例えば、3キロとか5キロ入りの袋ならば
「えっ!いや、そんな・・・・・・・・・・。
申し訳ないです。ちょこっと手伝っただけやのに・・・・・。
いや、そんな・・・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・・・。そうですか?
それでは・・・・・お言葉に甘えて・・・・・・・・・・」
などと、
申し訳ないながらも、なんとかいただけそうなものなのだけれども
マスターTさんが、
「持って帰っていた(持って帰ってください)」
と指し示したお米の袋って↓
30キロ入り。
「しええ~~~っ!そんな・・・・・。こんなにたくさん」
と、とてもいただけた義理じゃないのだけれども
ありがたくいただくことにしました。
水の質が良く、美味しいと評判のマスターTさんのお米。しかも新米。
義父母や義弟家族にも分けて
ありがたくいただくことにいたします。
夏場の絶え間ない草刈り、
イノシシとの攻防戦、
休耕田の管理、etc.
そのほかブログには書いてこなかった、数え切れないほどの数々の作業の結果、
出来上がったお米達。
きっとたくさんの神さまが、この袋には詰まっていらっしゃることでしょう。
しっかりと噛み締めて、いただきたいと思います。