先の日曜日には、↓のゴーヤの棚を片付けた。
毎週、20~30本ものゴーヤを持ち帰り
さすがに、全部は食べきれないので人にも分け、
自分達は、毎朝ゴーヤチャンプルー、毎晩ゴーヤを使った何か1品と食べ続け
胃壁も、そろそろ緑になったかしら?
という、この1ヶ月半。
でも、もう、さすがに株にもパワーが無くなり、
最後のこの日、収穫できたのは、中ぐらいの実が3~4本と小さなのが5本くらい。
お疲れ様、また来年ね
と、ゴーヤを棚からはがし、棚も解体した。
我が家の、夏の行事が、ひとつ終わったのだった。
同時に、来春収穫のソラマメとニンニクの畝を、立てたこの日。
・・・・・が、しかし、
こういう季節の変わり目の作業をしていると
「・・・・・もうちょっと待った方が良いのかな・・・・・?」
と不安にもなってくる今年の秋だ。
日本各地で同じことが起こっているでしょうけれども
ここ香川県でも、今年は、いつまでたっても気温が高い。
この日曜日の時点では、最低気温25℃、最高気温30℃
と、いまだ8月並みだったのだ。
「・・・・・秋の種蒔きの準備をしても、いいのかな?」
でも、
いいのかも
と思えるようなことが、この後あったのである。
今年の初夏、夏の畑の準備をしている際、
堆肥置き場も、ついでに作った我が家。(写真は4月末頃のもの)↓
以前は、畑の一角に穴を掘り、そこに草取りした雑草とか小枝とかを放り込んで
堆肥にしていたのだけれども
それだとやはり、地下水のせいで、堆肥が湿っぽくなってしまう。
そこで、今年は、↑のように竹で囲いを作って
そこに雑草をポンポン放り込んでいったのだ。
ひと夏が過ぎて、それらの雑草達も、随分と分解されてきた。
まだ完全では無いけれども
この堆肥を、片付けたゴーヤの畝の後にすき込んでおこう
と言うことになったのだった。
春夏の畑は、これから半年間、休耕させる。
その間に、土の下で、堆肥の分解・発酵を進めてもらおう
と言う算段だった。
と言うわけで、竹の囲いをはずし、
50センチくらいの高さになった、分解中の堆肥を
鍬やホーで、ゴーヤの跡地へ運んだ我々。
堆肥を作ってらっしゃる方なら、皆さんご承知でしょうが
分解中の堆肥の中には、実に様々な生き物がいる。
カブトムシの幼虫とか、コガネムシの幼虫とか、ムカデとか、
よくわからない色んな小さな虫達とか。
さすがに、でっかい芋虫とか、もう慣れてきたけれども
一度、別の堆肥置き場で、中にヘビが居座っていたことがあるので
堆肥置き場を崩す時は、
やっぱり、ちょっと怖くてドキドキする。
なにか、ギョッとする物がいるんじゃないか??
でも、
あんな物がいるとは、全くの想定外だった。
堆肥もほとんど運び終わり、そろそろ地面が見えて来た頃。
堆肥の中に、何か
<顔>があるのである。
<顔>と認識したのは
それが、これまでに出て来たコガネムシの幼虫とか、ムカデとか
そういうものとは全然違う、
目や鼻がはっきり見て取れるほどの、大きな<顔>を持っていたから。
?????
・・・・・・・・・・!?!!!!!
「うわーーー!
でっかいヒキガエルが
おるーーーっ!」
思わず大声で夫を呼んでしまった。
本当にでかかったのだ。
頭からお尻までで、20cm。
手足を伸ばしたら、全長40cmくらいはあったのではなかろうか!?
「うっわーー、でぶ!」
なにしろ、ヒキガエルだからウエスト周りは、また立派だ。
人間だったら、完全にメタボリック症候群ではあるまいか。
そんな、でっかいヒキガエルが
どうやら冬眠用のベッドに、我々の堆肥置き場を選んだらしいのだった。
でも、選ばれたって、もうこの堆肥置き場は撤去中。
あんたのために、もう一度組み立てるわけにはいかないのよ!
と、
仕方がないので、夫がヒキガエルをスコップですくい
別の場所に新しく作った堆肥置き場へとお連れした。↓
新・堆肥置き場のそばの地面に、ポンと置いてやると
「はぁ・・・・・、やれやれ・・・・・」
と言った風情で、竹の囲いのすき間から、中へもぐりこんで行ったヒキガエル。
新しい堆肥置き場は、
片付けたばかりのゴーヤを積んであるだけなので
まだ葉っぱも茎も瑞々しく、居心地は悪いかもしれないけれども・・・・・
まぁ、2週間もすれば、ゴーヤも枯れて、居心地も良くなって来るでしょうから
ひとつ、我慢していただくとして。
それにしても、
まだこんなに残暑がきついのに、もう冬眠??
なにか、センサーがおかしいんじゃないの?このヒキガエルの。
と思っていたらば、
その後、ニンニクの畝を立てようと土を耕していた時、
なんと
土の中から飛び出して来たのは、トノサマガエル。しかも2匹も!
冬眠中の証拠に
いずれも、身体が土の茶色に変わったトノサマガエルだった。
土の下で暑くなかったの・・・・・??
と思ったけれども
動物は、私達みたいに、カレンダーを見て暮らしているわけじゃなし、
残暑残暑と言いながらも
カエル達が「そろそろ冬眠してもいいかな」と思うような気温に
徐々になってきていると言うことなのでしょうね。
と言うわけで
秋の畑の準備も、始めても大丈夫なんだろうな
と思った先の日曜日。
でも、本当は、
こういう風に、
<カエルが冬眠に入ったから>とか
<どこそこの木が、赤く色づいて来たから>とか
そういうことで、農作業の段取りを決めるのが良いのでしょう。
週末農園だと、ついついつい
「今日やってしまわねば!!」
と、カレンダーで動いてしまうものなのですが・・・・・。
それにしても、この畑でトノサマガエルを見たのは、初めてのこと。
姿を見なくなった
と言われている生き物だけに、
なんとも嬉しい日曜日でした。