初チャレンジで、小麦を育てることになった。
ブログのお友達の
うらべにさんが、
小麦の<ハルユタカ>を送って下さったのである。
もちろん、うらべにさんちの自家栽培小麦。
我々の畑は
冬の間、かなり日当たりの悪い畑なので、
上手く育つかどうか心配ではあるけれども
万が一、実の成りは良く無くても
小麦を育てれば<麦わら>が収穫できる。
野菜のマルチに重宝する麦わら。
ホームセンターでは、まず買えない、有機農業資材。
それだけでもありがたいではないですか。
と、
ここは一発、栽培に挑戦してみることになった我が家だった。
11月の初め、畑の↓の場所に、堆肥と苦土石灰を入れる。
↑の場所は、夏に、別の里山オーナーさんがカボチャを育ててらした所で
カボチャの後に麦を栽培すると
土中のセンチュウをクリーニングできて良いのだとか。
一石二鳥である。
野菜って賢いなぁ~~~。
などと、感心しながら土を耕した。
そして、1週間後の、先週の日曜日、ここに畝を立てた。
麦の畝に関しては、色々なやり方があるようで
「畝を立てる」
と言う人もいれば
逆に
「平地に溝を掘って、そこに麦を蒔く」
と言う人もいる。
どうするべきか迷ったけれども、
ここは、昔、この土地で麦を育ててらしたマスターTさんの
「僕は、畝を立てて、やってたな」
の言葉に従うことに。
蒔き時も、マスターTさんの教えに従うことにした。
こう言うことは、まずは、土地の先輩に従うのが一番だ。
畝と畝の間隔は、40センチに決定。
と言うわけで、先週、麦の畝は立てられたのだけれども、
この作業は、私がギックリ腰直後だったため、夫が一人でやってくれた。
・・・・・・・・・・・・・・・が、
・・・・・夫には、
何故か、やたらめったら高い畝を作ってしまうと言うクセがあるのである。
なんか、夢中になってやっているうちに
ドンドコドンドコ畝が高くなってしまうらしいのだけれども
麦の畝に関しては
低く、かつ狭い畝で充分と聞いた。
なので
「狭く、かつ、かなり低めの畝を立てるように」
と、何度も何度も繰り返して念押しをしておいたのだけれども・・・・・・・・・・
結局、出来上がったのは
↓のように、大根でも育てられそうなほど、立派な高い畝。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・う~~~むむむ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
とは言え、一人でこの作業をやってくれた夫に
「やり直し」
を言い渡せるシビアさは、私には無い。
なので、非常~~~に複雑な表情で畝を眺めていたのだけれども
その複雑な表情に、何かを察した夫。
「ま、ええやんええやん。なんとかなるって」
ホンマ、なんとかなってもらわないと。
ハルユタカよ、頑張っておくれよ~~~~~!!!
さて、
その、むむむ・・・・・な畝立てから、さらに1週間。
昨日、やっと麦蒔きの日を迎えた、我が畑。
大根でも蒔けそうな立派な畝に、鍬で溝を作って↓
(夕刻だったので、どうしても自分達の影が写真に写ってしまいますが、
こういう影を見ると、いつも<あしながおじさん>を思い出す私)
麦を蒔く。
<蒔く>と言えば、やはりそこはゴッホやミレーの<種まく人>の絵のように
ダァ~~~~~ッ!
と盛大に蒔きたいものだけれども
現実にはショボく地道に↓
チマチマ蒔きます。
蒔いた後に土をかぶせて、出来上がり。
さて、まずは元気に芽が出てくれるでしょうか?
芽が出ても、こんなに高い畝で、麦踏みなんてできるのかしら・・・・・・・・・・?
ま、でも
「なんとかなるって!」
と信じて。
※ ※ ※ ※ ※ ※
ところで、小麦と言えば<オーストラリアン・スタンダード・ホワイト>
と言う小麦の品種をご存知でしょうか?
略して<ASW>と呼ばれるこの小麦。
日本では、製麺用に輸入される小麦の、ほとんどを占めているメジャー品種で
香川県のさぬきうどんも、
90パーセント以上が、このASWで作られているのだそう。
もちろん、
オーストラリアの農家や農業試験場も
高品質を保つために、ものすごい努力をしているそうで
さぬきうどん用には
特に<kagawa、japan>と記された袋で輸出してくるとか。
他府県へ輸出するものは
単に<japan>だけで。
そして、その<ホワイト>と言う名前のとおり、
うどんにした際、とにかく白く、ツヤツヤとした照りがあり、
よく伸び、
柔らかいのにコシが出る
と言う、
まことに、さぬきうどんのために開発されたようなASW。
でも、
さぬきうどんを名乗るのならば、やはり県産小麦で作るべきでは・・・・・
と考える人も多く
香川県の農業試験場が、長年の品種改良によって、ついに完成させたのが
<さぬきの夢2000>と言う品種。
ASWに比べて、うどんにした時
色がくすんでいる、
あまり伸びない、
と言った特徴があるので、
なかなか取り扱ううどん屋さんは増えないのだけれども
私は<さぬきの夢2000>で打ったうどんも美味しいと思うし
白くて伸びるだけが良いうどんじゃない
と言う認識も、これからは広まって欲しいものだと思っています。
ところで、
私達が、畑で麦を育てるべく
マスターTさんに、麦の栽培方法をお訪ねしていた時、
周囲に何人もの里山オーナーさん達がいらしたのですが、
マスターTさんをはじめ、里山オーナーさん達、皆、異口同音に
「麦って、さぬきの夢2000?」
と問うてこられました。
この品種名が出るところが、香川県やなぁ~~~~~!
と、つくづく思ったものです。
他府県なら、絶対に出てこない名前でしょう。
今回は、ハルユタカですが、さぬきの夢2000も
・・・・・・・・・・いつかは・・・・・・・・・・育てられるかな?