里山へ通うようになって、シイタケを干しシイタケにしてみたり、
フキを採ってきてキャラブキにしてみたり、
ゼンマイやワラビを干して保存してみたり・・・・・と、
これまでの人生であまりやらなかった
保存食や加工食作りに、色々と挑戦するようになった。
「食べものとは買って来るもの」
と言う生活から、少しでも足を抜きたい、と
ちょっとずつ覚えて行っているのだけれども
保存食・加工食の王道とも言うべき<梅仕事>には、なかなか手が出なかった。
と言うのも
例えば、梅干しを作る場合、
どうしても、例の<3日3晩の土用干し>がネックになってしまうのである。
なにしろ、マンション暮らし。
土用干しが出来るとしたら、南向きのベランダだけなのだが、
マンションのベランダと言うのは、
洗濯物を干しても雨がかからないようにと、
大体、大変に軒が深く出来ているものなのだ。
だから、夏場なんて、ホント、直射日光が当たらない。
(コンクリートの床がムチャクチャに熱くならず、それはそれで助かるんですが)
夏至前後の、今頃の我がベランダなんて、
一番陽が当たる午前11時~午後2時の時間帯で、ホラ、こんな。↓
細長い板の上に梅を並べれば、干せないことも無いのだろうけれども・・・・・
野菜のプランターもあるし、
こんな狭い所で土用干しなんて出来るの??
何もかもバーーンと引っくり返して、パーにしちゃわない?????
などと考えると、二の足を踏んでしまって・・・・・・・・・・。
じゃあ、土用干しのいらない梅酒なんてどうよ?
と考えたことはあるものの、
夫に
「なぁ・・・・・。梅酒作ったら、飲むやろうか?」と問うてみれば
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・飲まんやろうなぁ・・・・・・・・・・・・・・・」
そう、我が家は二人とも甘いものが苦手なのだ。
だから、多分、梅酒を漬けても、なかなか減らずに
ただただ10年物古酒になっていくばかりではなかろうか?
と言うわけで
毎年、梅仕事の季節になるたびに、
スーパーの<梅干し・梅酒コーナー>を見ては「う~~ん」とうなり
他の方々のブログの、楽しそうな梅仕事ぶりを拝見しては
「ふぅ~~~~~むむむむむ・・・・・」とため息をつき
結局は、
お御輿を上げないまま、季節が通り過ぎるのを待つだけの私だった。
それが。
先日、里山で共同作業があった。
作業内容は、
マスターTさんの休耕田に植わっているナタネの収穫だ。
4~5枚の休耕田にナタネが植わっているので
これを人海戦術で刈り取り、種を採り、また来年、菜の花畑にしよう!
と言うことなのだけれども
私は、
これまで、この休耕田の方に足を向けたことが無く、全然知らなかった。
ここの畦に、大きな大きな梅の古木が2本も立っていたなんて。
↑これが、その古木のうちの、1本の幹。
こういう風になるなんて、いったい、樹齢何年くらいの木なのか。
マスターTさんの、何代くらい前のご先祖さまが植えられたのか・・・・・。
そして、
↓が、ナタネを刈り取った後の休耕田。
ブルーシートをかぶせて、刈り取ったナタネを乾かしているところですが、
ここの地面たら、まぁ~~~~~こんなふうだったのだ。↓
「わあ~~。これはええわぁ~~~~~♪」
一緒に作業をしていた女性二人が、次々に梅を拾い出した。
別の男性は、どこかから長い竹の棒を探して来て
パシパシと枝をたたく。
すると、青梅がバラバラバラッ!
多分、もう肥料などは施していない木で、
剪定もされていないふうの、自然のままに成っている梅なのだろう、
実は小ぶりで、黒や茶色のポチポチしたキズもある。
でも
「自分ちで食べる梅やから、ええのよ。このくらい気にしないわ~」
と、梅仕事を長年よくしてきたというIさん。
「このまま、おしょう油に漬けるだけで、梅しょう油が出来るのよ。簡単、簡単」
と山菜料理や加工食品作りに詳しいTさん。
しかし、
そんな先輩女性おふたりの姿を見ていても、
まだ、なおかつ
「う~~~~~ん。うう~~~~~~~~~~んん・・・・・」
と迷っていた私。
「土用干しが・・・・・。
梅しょう油・・・・・って、どうかな?使うかなぁ?」
が、
Iさんの、このひと言で踏ん切りがついた。
「これ、絶対、消毒してないはずやからねー。いいわー。これは」
そうそう。そうだった!!
無農薬の梅って、買おうと思っても、なかなか手に入らないもの。
自然食料品店で見かけるものは、
やっぱり手間がかかる分、高価だし。
それを考えると、
今、私は、無農薬の梅を、拾いたいだけ拾える立場。
(マスターTさんの奥さんは、どうも、ここの梅は採ってらっしゃらないよう)
それでも、まだやらないか?梅仕事。
もったいな~~~~~い!!!!!
というわけで、唐突に始めることになった、我が家の梅仕事。
梅干しは、ハードルが高いので
まずはTさんがおっしゃっていた「簡単、簡単よぉ~」の梅しょう油。
それから、梅酢ドリンク。
さらには、梅が余ったので、梅酒も少し作ってみることにした。
ネットで調べたところ、砂糖はほんのちょっと入れるだけの
かなり甘味を抑えた梅酒も作れるとあったので、それにトライ。
とは言え、
「よし!今年は梅仕事をするぞーー!!」
と気合を入れ、準備万端、始めたものでは無く
どちらかと言えば泥縄式・・・・・と言っていいスタートを切ったこれらだ。
なので、本当に上手く出来上がるのかどうか・・・・・。
レシピの記録は、「出来た」「食べられた」ということになった際、
書くことにいたします。
出来ることならば
「美味しかった~♪」
という言葉と共に、記録できれば良いなぁ
とは思っているのですが・・・・・・・・・・。