私の独断で、
混作を試みた、今年の夏の畑。
でも、これは大失敗だった。
タイトルにも書いたとおり。
こういう感じで、色々なものを混ぜこぜに植えていった畝。↓(「くろ」は黒あずき)
しかし、私の思惑が、思いっきりはずれてしまったのは、
すぐにわかったことだった。
たとえ、混ぜこぜに植えたところで、
虫達は、自分の好きな作物を探し当て、キッチリと喰いついていく。
隣にある「好みじゃない」作物は、すっ飛ばして
交互に植えた野菜に、ちゃんと交互にたかるのだった。
500メートルくらい離して植えるのならともかく、
たかだか1メートルくらいの距離で、間に別の作物を植えたくらいでは
何の意味も無いことだったのだ。
いや、もしかしたら500メートルだって・・・・・・・・・・。
それでも、
ただ単に、虫にたかられたくらいなら、
根性で<テデトール>を施せばいいこと。
実際、去年、ビッシリとカメムシにたかられた島唐辛子だって
毎週毎週、畑に行くたびに「コノヤロー!」と、捕って踏み潰していたら
やがて1匹もいなくなった。
だから今年も、
鷹の爪が2株、カメムシに目も当てられないほど喰いつかれていても
同じように、対処できるはずだったのだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・混作さえしなければ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
問題は、鷹の爪と同じ畝に、黒あずきを植えてしまったことだった。
以前もブログに書いたとおり、
この黒あずき、カボチャ並みにドンドン伸びて、地面を覆ってしまったのである。
おかげで、畝に雑草が生えないので
とても助かってはいるのだけれども
鷹の爪(矢印の部分)なんて、もう、完全に飲み込まれてしまっている。↓
救いは、鷹の爪の背丈が伸びてから、黒あずきの波が押し寄せて来たので
↓のように、無事、実も付いたこと。
伸びる前に飲み込まれていたら、
雑草と同じで、日の目を見るチャンスは無くなっていただろう。
恐るべし、黒あずき。
しかし・・・・・・・・・・
じゃあ、何が問題なのか?
鷹の爪は実ったし、黒あずきのおかげで、草取りの手間もはぶけている。
混作、別に<大失敗>と言うほどじゃないじゃん??
と思われる方も多いでしょうが、
ようは、地面を覆いつくす黒あずきが、
カメムシの隠れ家になってしまった、と言うことなのだ。
ビッシリと鷹の爪にたかったカメムシ。
手でつまんだり、指ではじいたりして捕獲していると
仲間が犠牲になっているうちに、ヒョ~~ンと飛んで逃げるヒキョウモノがいる。
あるいは、茎にしがみついたカメムシを
指ではじいて捕っていると、
うっかり茎をはじいて、私が、カメムシをパラパラと下に落としてしまう。
そういう、
逃げたヒキョウモノとか、落ちた奴とかが
逃げ込んでわからなくなってしまうのである。
黒あずきの海の中に!
誤算だった。
去年は、島唐辛子の根元は、むき出しの土。
落ちたカメムシや、ちょっと飛んで逃げたヒキョウモノなどは
すぐに拾って捕獲できたのだ。
それが、今年は、
ご親切にも、私は、
カメムシのために避難小屋を作ってやったようなもの。
よりにもよって、カメムシのた・め・に・・・・・・・・・・・・・・・!!
そういうわけで、こと鷹の爪に関しては
大失敗となった、今年の夏の<混作畑>。(他の作物は、今のところ元気)
このままカメムシにたかられ続けて、鷹の爪が枯れちゃうんじゃないか?
せっかく実った実が
赤く色づく前に、株が枯れちゃったらどうしよう??
などと、不安は尽きず、
仕方が無いから、少しでも早く赤くなってもらおうと
土曜日、
小さな実の付いた枝を、思い切って剪定して来た。
・・・・・・・・・・こんなんで、効果はあるのかしら・・・・・・・・・・?????
と大いに疑問に思いつつ・・・・・・・・・・・・・・・。
剪定した枝は、もったいないので<葉唐辛子の佃煮>に。
こうやって、洗って台所で見ていると、
いきの良い、美味しそうな食材なんですが・・・・・↓
葉をちぎって行くと・・・・・・・・・・・・・・・
キィィィィィ~~~~~!!
カメムシにたかられていた姿が脳裏によみがえる。
怒りがわく。食欲が失せるーーーーー。
でも、ちゃんと佃煮にはしましたが。卵の付いた葉以外は。
そう言うわけで、悔しい大失敗の、混作畑。
後は、鷹の爪が、なんとか色づいてくれることと、
黒あずきが豊作となって、この悔しさをチャラにしてくれることを祈るのみです。
でも、失敗もまた経験、の家庭菜園かな。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
<葉唐辛子の佃煮 レシピ>
① 葉唐辛子を洗い、葉と、↑の写真に写っているくらいの小さな実をちぎる。
② ちぎった葉と実を30秒くらいゆでる。
③ ゆでた葉と実を、冷水にしばらくさらして、アクを抜く。
④ フライパンにごま油を熱し、水気を切った葉と実を炒める。
⑤ 酒、しょうゆ、三温糖で味付け。汁気が無くなるまで煮る。
※大き目の実を佃煮にしないこと。やってしまうと、えらい目にあうとか。