全国的に、お花見日和のところが多かった週末。
香川県も、ソメイヨシノが8分咲き~満開となり、お天気も良く
まさにお花見にうってつけの日となった。
我が家も、この日を逃すまじ!
と、里山へ。
先週末、3分咲きだったマスターTさんちのソメイヨシノが、きっと満開だろう
と、お弁当を持って出かけたら
まさに、目の正月。
ちなみに、↑このお孫さんのための鯉のぼりの、ポールは、
持ち山から伐り出した杉の木で作られたそうで、
なんともぜいたくなお話です。
さて、満開の桜を楽しみに来たのは、我々だけではもちろんなくて
里山オーナー仲間のYさんご家族は、この日、桜を愛でつつバーベキューを。
しかし、
我々は、お弁当を広げる前に、まず山に入った。
山菜採りのためである。
日頃は、ひたすら労働の場である里山だけれども
この日ばかりは、花見と山菜採りに専念するのだ!
行楽だ!
今日は、行楽だ!
と、鼻息も荒く、山菜を入れる紙袋片手に、山に入った我々なのだった。
「専念」とか「鼻息も荒く」と言うあたりで、
何か、もう、行楽とはおもむきが違ってきているような気はしますが・・・。
ともあれ、作業をしないので、時間はタップリある。
日頃は行かないあたりまで、ゆっくり足を伸ばして山菜を探していった。
う~~~ん、これはノカンゾウの群生に見えるけど、
う~~~~~~~~ん、
この夏、花が咲いたところを見ないと、確信がもてない。
来年のために、夏、しっかり観察しておこうか。
なにしろ、里山には、美味しい物もいっぱいあるけど
やばい物も、いっぱいである。
夫は「綺麗やな~~~」と思って、↓これを思わず接写したらしいが
このムラサキケマン、毒草でっせ。
安易に、野の花は手折らないようにね。
↓さて、これは、多分、アサツキの群生。
(それにしても群生すぎる。マスターTさんが種でも蒔いたのかしら・・・?)
こちらは、多分、ミツバですね?↓
フキは、嬉しくなるほどドンドン生えてきているけれども
相変わらずフキノトウの姿は見えず。
今年は、いつ出るのかしら。ああ、じれったい!
と、あちこち観察して歩いたのち、気合を入れてワラビ採りに向かった我々。
なんで気合がいるのか?と言えば
ワラビがもっとも良く生える場所が、この斜面だから。
どうです。素晴らしい傾斜でしょう。
雑木を伐り、竹を皆伐したこの斜面は、本当に日が良く当たり
ワラビがズンズン出る。
出るけど、採るためには、クライミングをしなくちゃならないわけです。
片手に採ったワラビを握り締め、この斜面をよじ登って行くのは
かなりきつい。
毎年、思う。
何歳まで、こんなことしていられるかしら・・・・・・・・って。
しかし、根性出して登ったかいあって、
他の場所よりしっかりした、大きなワラビを何本もゲット。
さらに、ちょうど食べ頃のヤブレガサにも出会えた。
こちらは、何ヶ所にも群生していた。
ホントに、ワラビとヤブレガサは、場所取り合戦をしている植物なのだな。
と、あれこれと山の恵みをいただき
大満足だったこの日。
お弁当は、樹齢40数年となるソメイヨシノの下で。
・・・・・・・・玄米&小豆のおむすびじゃなくて、
この日くらいはちらし寿司でも作ってきたほうが良かったかしら・・・・・・・・。
ともあれ、ソメイヨシノは満開。菜の花も、「これでもか!」ってくらいに満開で、
山菜は豊富に芽吹き、お天気も良く、
まるで桃源郷のような・・・
と形容しても、けして大げさではなかったと思うこの日。
本当に幸せ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
だったのだけれども、
たったひとつ、味噌をつけてくれたのは、
泥棒と会ってしまったこと。
そう、この時期になるとやって来る山菜泥棒に、また会ってしまったのだった・・・。
(数年前にも、一度、鉢合わせした)
マスターTさんの知り合い、もしくは里山オーナーの誰かの友達・・・
と考えられなくもないけれども
私は、そいつを泥棒だと思っている。
何故なら、山道の路肩に車を置いて、そいつは山に入っているから。
里山オーナーやマスターTさんの知り合いなら、
マスターTさんの農作業小屋脇の空き地に、絶対、車は止めるはず。
それをしないことに加えて
そいつは、私と夫の姿に気づくと
あわてて山を降りていくのだ。
コソ泥
というのは、こういう人間を指して呼ぶ言葉ではないでしょうか???
この日、会ったそいつは、長い棒の先に刃物が付いた
<とび口>のようなものを持っていた。
きっと、タラの芽を採ろうと、ウロウロしていたに違いない。
へっへーーーん!
採れそうな高さのタラの芽なんざ、
私達が、もう全部採ったわ。
・・・服装からして農家だと思われる、そのコソ泥。
手入れのされた個人所有の山に入って山菜を採ることが、ルール違反だと
農家なら知らないはずはない
と思うのだが。
ケチくさいことを言わず、山の恵みを、皆で分かち合えばいいじゃないか
という意見も聞こえてきそうだけれど
あわててコソコソ逃げていくその姿が、私はやりきれないのだ。
ものすごく腹立たしいのだ。
皆で大切によみがえらせてきた里山に
そんな人に足を踏み入れて欲しくない!
と思う私は、やっぱり了見が狭いのでしょうか・・。
山菜泥棒が、
「おっ。ここ、たくさん採れそうな山やないか」
と目を付けるほど、
我々の里山が、よく手入れされてきた
ということなのでしょうけれども・・・・・・・・。
田起こしを待つ、マスターTさんの棚田。
やっぱり、コソ泥に、この畦を歩いて欲しくない、と私は思います。