夫が、やっと1日だけ休みを取れたので、昨日・5日、
里山へ、またしても食料調達に出かけた。
行ってみると、マスターTさんの農作業小屋から棚田へと上がっていく道が
新しくつけられていた。
もともとあった道は、左手に、ちょこっと枝分かれしてるみたいに見える道で
こちらの方だ。
右手の新しい道は、先日まで用水路となっていた場所。
そこを埋めて、まっすぐに降りて来られる道をつけたらしい。
ちょうどマスターTさんの奥さんが通りかかられたので、聞いてみると
細いうえに途中で90度近く曲がるもとの道を、
大きなトラクターで通るのは危ない、と。
マスターTさんも70代後半なので、
今後のことを考えて、業者にまっすぐな太い道を造ってもらったということだった。
この、もとの道は、小さな石組みの橋で、用水路をまたいでいた。
この橋は、6年前の台風の大雨で、一度流されたことがある。
70年以上、この土地で暮らすマスターTさんが
「あんな大雨、見たことがない」
とおっしゃっるほどの記録的な豪雨で、
石橋は濁流に吹っ飛ばされ、近くの小さな川へ流れ落ちてしまったのだった。
里山オーナーの有志が集まり
川に落ちた石を拾い上げて、これを直した。
(詳しくはこちらに)
クレーン車を動員しての大仕事になったけれども
・・・正直、一応直った橋に、私はいつも、ちょっと不安を感じ続けていたのだった。
・・・・・・・・だって、
マスターTさんの指導のもとに・・・とはいえ、素人が組んだ石橋ですからね。
ううむ。今、しみじみ見ると、なんとなくいびつなような・・・・・・・・。
なにしろ、この上を、マスターTさんのトラクターが通るわけだから
・・・大丈夫なんかいな・・・
と、ちらちら思っていた、石橋だった。
結果的には、6年間、無事に立っていたわけだけれども
この春、役目を終えたと言うわけだ。
これからは、人間が時々通るだけになることでしょう。
ご苦労様。石橋。
そして、土木建設業者さんが作った、新しい橋の石組みはというと・・・
やっぱり、ピシッとしている気がするなぁ。
そんな、新しい橋を通って、山に上がって行った我々。
先日までの寒の戻りがウソだったかのように、ここ数日、夏日が続いて
里山も、草ボーボーだ。
こういう気温になると、シイタケは、新しく出ても大きくなる前に傷んでしまい
おまけに、こういう虫にたかられて、もう~~~アカン。
残念ながら、今シーズンのシイタケは、これで終わりのようだった。
天候不順で、収穫量は少なかったなぁ・・・。
ま、
来シーズンは、新しいほだ木から採れるようになるだろうから、
12月が来るのを楽しみに待ちましょう。
天候不順といえば、雨が多く、日照時間が少なかった、この春。
ただ、普段雨の少ない香川県では、恵みの雨にはなったようで
田植えシーズンに入っても、ダムの貯水率には全く問題が無い。
3年前は、前年の秋から雨が極端に少なくて
初夏になってからは、果たして田植えが出来るんだろうか・・・?
と、皆、気を揉んでいたものだった。
あの時のことを思い出せば、悪い面ばかりでもないと言うことか。
そして、
雨の多さは、山菜にも影響しているようで、
例年になく、フキがグイグイ育って太くなっている気がする。
ハコベなども、グイグイ育っちゃってますが。
そんな食べごたえのありそうなフキが嬉しくて、どんどん摘んだ我々だった。
でも、帰ってからの下ごしらえが大変で、夫はちょっとウンザリ・・・。
毎年、このフキを採る季節になるたびに思うのだけれども
お店で売られている「山菜の水煮」とか「フキの水煮」のパック。
中国やロシアで作られて、日本に入って来ているのだと思うけれど、
あの水煮のフキ。
あの大量のフキを、・・・誰がどうやって筋取りしているのでしょうね???
どこかの誰かが、1本ずつ筋を取っているのか・・・・・・・・。
それとも、
夫は
「薬品でも使こうてるんと違うか?」
なんて言っているけれども・・・・・・・・???
ともあれ、里山のフキは、夫の労働により、この夜のパスタに。
ホタテと新タマネギ、生トマト、イタリアンパセリと一緒に。
本当は、アサリとアンチョビのボンゴレ・ビアンコにサッとフキを混ぜるのが
一番好きなのだが、
この日は、GWで、いつものお魚屋さんが休み。
大粒のアサリが手に入らなかったので
仕方がないから、冷凍もののホタテを使うことになったのだった。
アサリとフキ。
海の旬と山の旬。
ものすごく合うのだが・・・・・・・・それは、また別の日に。
(アンチョビは、あっても無くても美味しい。
また、ボンゴレ・ビアンコ+フキに生トマトを加えて、ロッソにしても美味しいです)
さて、この日は、イタドリも収穫し、
かねてより作ろうと思っていた「イタドリのジャム」に挑戦してみた。
イタドリの皮をむき、2cmくらいに切り、
イタドリの重量の半分のてんさい糖をまぶして、水分が出るまで置く。
水分が出たら、加熱。
沸騰したら弱火にして、アクを取りながらゆっくり煮詰めていく・・・
という手順は、ルバーブのジャム作りと、全く一緒。
ルバーブと同じで、
イタドリも、加熱すると、あっと言う間に柔らかく煮崩れていった。
ただ、
問題の出来上がりはと言うと・・・・・・・・
想像していたとおり、見た目悪し~~~!!!
なんじゃこりゃ。
モズクの酢の物か???
ヨーグルトにのせてみたけれども
あああ。
やっぱり、ヨーグルトにモズクをのせたものに見える・・・。
・・・・・・・・味は悪くなかったんですけどねぇ・・・・・・・・。
ただ、今回は、
<イタドリと、イタドリの重量の半分の砂糖>
という、本に載ってたとおりのレシピで作ってみたのだけれども
砂糖の量は3分の1くらいで良かったかもしれない。
2分の1だと、甘味が強すぎて、イタドリの酸味が負けてしまう。
また、レモン果汁も、ちょっと入れた方が、味がしまって良いかも、だった。
イタドリは、まだまだ山にイヤになるくらい生えている。
再度、挑戦して、気に入ったレシピを完成させてみましょう!
そんな初夏の里山。
木の葉の影の中には、涼しげなシャガの花も咲き始めていた。