雨模様だった土曜日。
A町の菜園で、少し作業をした後、高松空港公園へ
我々は向かった。
公園の芝生のグラウンドでは、小学校低学年の女の子達が
雨もいとわずサッカーの練習に励んでいる。
未来のなでしこジャパン達だ。
我々だとて、少々の雨などにひるんでいられるものか。
ヤマモモが我らを待っている(そうか?)のであるからして。
と言うわけで、一目散に向かったヤマモモの樹。
嬉しいことに、遠目にも、葉っぱの間が赤く色づいているのがわかった。
となると、問題は
先行者がいるか、いないか。
先行者がいれば、手の届く範囲の赤いヤマモモは
スッカリ採り去られているかもしれない。
なにしろ、公園のヤマモモ。
脚立を持って採りに行くわけにはいかないし
樹をゆすったり、樹の枝を棒で叩いたり
というのもちょっと・・・・・・・・・・・・。
すぐそばで、サッカーの練習とかやっているわけだし。
なので、
採るとしたら、手の届く高さの実を、直接ちぎるしかないのだが
去年は、
最初に来た時は一番乗りだったけど(この時は遠慮がちにちょっとだけ採った)
翌週、もう一度採りに来たら
かなり採られた後だったんだなぁ。これが。
が、しかし。
雨模様の日が続いていたせいか、ヤマモモは大量に枝に残っていた。
もちろん、
先行者はいた。
が、
どうやらその方は、私より10センチくらい背の低い人だったと思われる。
一番低い枝は、のきなみ空になっていたけれども
そこから上は「たわわ」。
ありがたやありがたや~~~~~~
と、実をちぎって回った我々だった。
しかし、この採り方
知っている方は知っているでしょうけど
枝が揺さぶられて、ポロポロと実が地面に落ちてしまうのである。
落ちた足元には、以前に落ちた実がいっぱい散らばっており
どれが今落ちたヤマモモなのか、てんでわからない。
去年は、それで、何10個もの実を拾いそこね
ひっじょーーーーーーに悔しい思いをしたので
今年は足元に風呂敷を敷くことに。
備えあれば憂いなし、である。
こうして、順調にドシドシ収穫をして行った我々
・・・・・・・・・・・・だったのだが。
ここで、去年はいなかった敵が、我々の採る手をはばんだ。
カメムシである。
大量のカメムシがヤマモモにたかっており
ヤマモモをちぎろうと、枝を引き寄せると、
連中、驚いてワーーーーーーッと飛び立つ。
飛び立った先は、私の顔だ。体だ。
顔にぶち当たられて「ぎゃあ!」と叫び
髪に着陸され「ギョエエ!」とうめき、
シャツの衿元から服の中に入ってこられた日には
もう大パニックである。
あの緑色のカメムシですよ。
そりゃ、パニックにもなるでしょうよ!
・・・・・・と言うわけで、採ったヤマモモの山から
必死でカメムシを選り分ける夫。
しかし、
こうして、思わぬ敵の来襲(カメムシにとっては我々こそ来襲した敵なんだが)
はあったものの
去年よりたくさんのヤマモモを手に、
小雨降る公園を後に出来たこの日だった。
持ち帰ったヤマモモは、傷んだもの、未熟なものを選り分けた後
塩水に30分ほど漬けて、虫出し。
ショウジョウバエが卵を産み付けていることがままあるので
念のために、やっているのだ。
果実酒を作るのなら、虫出ししなくても問題ないけれど
私が作るのはジャムかコンポート。
出来ればショウジョウバエの幼虫にはいて欲しくないからなぁ。
で、
実際、こうして塩水に漬けておくと
出てくるのである。
白い、細い幼虫が、ヤマモモからうねうねと・・・・・・・・・・・・。
写真には撮りませんけどね。
虫出ししたヤマモモは、ゆでた後、裏ごしして種を除き
20%~30%のてんさい糖で煮詰めてジャムに。
ペクチンが少ないので
ジャムと言うより、ソースの「ゆるさ」だ。
ジャムひとビン分のヤマモモが採れたら嬉しいなぁ
と思っていた
ちょうど、ひとビン分。
小さなビンに1個の、今年のヤマモモジャムが出来上がった。
今年は、これでもう充分♪
残ったヤマモモは、私や夫より背の高い人が収穫してくれることでしょう。
そして
カメムシを雨あられと身に受けることと。
この日、風呂に入るまで
「手がカメムシくさい~~~~~~」
と夫はぼやいておりました。