最低気温が12~3℃、最高気温も20℃を切るようになって
ようやっと<晩秋>の気配がしてきた香川県。
お漬物作りに良い季節となってきました。
とは言っても、本格的なお漬物は、これまで全く漬けてこなかった我が家。
作るのは、
野菜をスライサイーで、こんな風に超薄切りにし、
塩を少々振って、10分ほどおき
ギュウと水気を絞って、甘酢や梅酢、ゆずしょう油などで和える
超即席漬物ばかり。
なんでか?
と言うと「下漬け」がネックになっていたからです。
下漬けするには、それなりの瓶(かめ)とか壺とか容器がいる。
重石もいる。
それらを用意して下漬けしてもいいんですが、
なにしろマンション生活、
置いておくところがなぁ・・・・・・・・・・
と考えると、シュルル~ッとやる気がなえてしまっていました。
もちろん、「あれ」を買っても良いのですが・・・・・。
「あれ」とはつまり、プラスチックでできた漬物専用容器。
フタに付いた丸い取っ手をグルグル回して、中の野菜を圧縮していくという
あれ。
なんという名前なんでしょうかね??
あれさえあれば、瓶もいらない、壺も樽もいらない、重石もいらない
という、
台所用品界における、戦後最大級の発明だとは思うんですが
いかんせん、
私は、あの容器が嫌い。
これは、子供の頃、
あの容器で作った、実家の白菜の即席漬けが、実に美味しくなかった
というところに理由があると思うんですが、
母の名誉のために書いておくと
けして母の腕が悪かったわけじゃない。
おそらく、
その白菜の1夜漬けを、
「アジシオ」で作っていたのがいけなかったのだと思うのです。
私が子供の頃は、
「塩」といえば、専売公社の作る「アジシオ」しか手に入らなかった時代。
何十種類もの自然塩が、スーパーでホイと買える今の世の中から考えると
悪夢のような時代でしたが
あの美味しくない
ミネラル分も旨味も、何もかも取り去られた
ただの塩化ナトリウムが、「塩」だったあの頃。
あれをまぶして、水を上げて
ギュウと絞った白菜を、ダンダンとぶつ切りにして
皿に乗せられたのを食べたって・・・・・・・・・・
やっぱり美味しくない!と思うのですよ。
自然塩なら、それだけの手間でも結構イケると思うのですが。
(・・・・・いや、でも・・・・・、
その頃でも、美味しく漬物を漬ける人は漬けてたわけだし・・・・・・・・・・、
・・・・・え~~と・・・・・・・・・・。・・・・・・・・・・う~~~~~ん・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・・・え~~~~~・・・・・・・・・・、お母さん、すんまへん!!)
ともあれ、
そんなわけで、
昔のトラウマからか、あの漬物専用容器が生理的に嫌いなので
あの容器も買う気にならず。
したがって、下漬けの仕様がないので
ついつい<超即席漬け>ばかりの我が家だったのです。
ところが、
最近、図書館で借りて読んだ本の中に、一筋の光が・・・・・。
その本というのは
梅仕事の色々を書いた
<梅ぢから / 農文協刊>
という本なのですが、
この本のコンセプトが、なんと
都会のマンションに住んでいても、梅干しは作れる!作ろう!
というもの。
つまり、
広い庭で土用干しができなくても、
専用の大きな瓶(かめ)を買って下漬けしなくても、
梅干しはできるんだ!
と、マンション暮らしに合った手順を紹介してくれていて、
その中に、
瓶を買わなくてもいい。ビニール袋で下漬けできる!
という記述が。
おおお!!
と食い入るように読みましたとも!
本によれば
要するに、下漬けは、重石を乗せて水を上げれば良いわけで
だったら、
しっかり口を結んだビニール袋に、塩をまぶした青梅を入れ
電話帳でも乗せて、水が出るのを待てば良い
のだとか。
おお!
来年、挑戦するつもりの梅干し作りは、これで行こう♪
と思ったと同時に
あ、他の漬物も、これでできるわ・・・・・。
専門家の書いた本とは、ありがたいものです。
おかげで、この冬は、<超即席漬け>以外の
下漬けをした漬物も、できそうな我が家。
とりあえず、本日は大根を
タウンページと辞書で下漬けしてみました。
ビニール袋は、洗って再利用いたしますとも。
さてさて、小さく切ったから、1日もあれば本漬けに入れるでしょうか?
これまで<超即席漬け>の、薄~~~~~い漬物ばかり食べていた我が家。
それはそれで美味しいんですが、
でも、今年は、
ちょっと厚みのある、
パリパリッ!とした食感の漬物を楽しめるかな?
と期待がふくらむ、今日この頃です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と言うことは、
つまり、今にして思えば、↓
このゴーヤの漬物も
そうやって、ビニール袋で下漬けしてから漬け込めば良かったのでしょうね・・・・・。
(漬けてから1ヶ月。いまだ毒味に立ち上げれない私です。
いや、臆病なせいもあるんですが、それだけじゃなく
万が一食あたりになった時のことを考えると、
夫の仕事が一段落してからじゃないと、まずい気がして・・・・・。
もちろん、私が試食するんですけど。)