気を取り直して
さて、夏と言えば
ゴーヤの栽培。
そもそも我が家が、里山の畑を借り続けているのは、
草取りなどの管理に、皆、音を上げて、
ひとり去りふたり去りしていったこの畑を、今も借り続けているのは
何よりかより、
思いっきりゴーヤの栽培が出来るから
に他ならないのだ。
そりゃ、他の作物を作るのが楽しいと言うのもあるけれど
根本の部分を成すのは、やっぱり
好きなだけゴーヤが作れる
これに尽きるかも。
ゴーヤが好きなのでは無い。
いや、好きなのだけれども
それより、もっともっともっと
<ゴーヤを育てる>のが好きなのだ!
何故ここまで好きなのかはわからない。
これが、水木しげるさんの漫画なら
多分、私と夫の背中には
<ゴーヤじじい>なる妖怪がへばりついているのに間違いは無い!
そして背中から
「ゴーヤを育てろ~。ゴーヤを育てろ~~。」
と、我々にささやき続けているのだ。きっと。
ま、
世の中には
蘭の栽培に心血注ぐ人だっているし、盆栽に命を懸けてるようなおっさん達もいる。
多分、我々のゴーヤも、それらと同じことなのでしょう。
で
ああいう人達の背中にも、それぞれ
<蘭じじい>や<盆栽じじい>がへばりついているはず。
そして、これを読んでいらっしゃる皆様の背中にも
きっと<◎◎じじい>なるものがくっついているはずだと。
そんなゴーヤ栽培。
今年は、畑での栽培も3年目をむかえた。
思えば、1年目も2年目も、あたふたと適当なゴーヤ棚しか作ってこなかった我々。
1年目は、高さ1メートル弱の棚。
昨年、2年目は1メートル50センチくらいの棚。
・・・共にゴーヤは、たわわに成ったけれども、棚としては低すぎた。
天井からゴーヤがブラ~ンとぶら下がると、
収穫するには、しゃがみ込んで棚の中に入らなくてはいけない。
しんどいのだ、これが。
いや、しゃがみ込むなんて、まだマシだった。
最初の年なんて、高さがたった1メートルくらいの棚だったために
四つん這いになって、棚の中のゴーヤをもぎ取っていたっけなぁ。
あれは情けなかった・・・。
と言うわけで
「今年は背の高い、しっかりした棚を作るぞ!」
と張り切っていた我々(特に夫)だったのだ。
かくして、6月10日、今年のゴーヤ棚は作られた。

↑まず、畑のふたつの畝(うね)をまたいで、このような竹の支柱を立て

天井にも竹を渡して、竹と竹の間に麻ひもを張り巡らせる。
もちろん、麻ひも部分は、
朝顔などツル性植物用の、市販のネットでも良いのだけれども
市販のネットは、ほとんどがビニール製。
シーズンが終わってから、ゴーヤを刈り取ってゴミに出す時
ゴーヤとビニールネットとの分別がたいへんなのだ。ツルがからまっちゃって。
なので、我が家は、ちょっとだけ手間がかかるけど
麻ひもかシュロのひもで、お手製ネットを作ることにしている。
これだと、分別がいらなくて、ものすごく楽なのだった。
ところで、出来上がった今年の棚は、
身長160センチの私が、頭を下げなくても入れるくらいの高さ。
・・・ってことは、せいぜいが165センチくらいと言うことで
ゴーヤがブラ~~ンとぶら下がったら、やっぱり中腰にならないと入れない。
立ったまま収穫するためには、もうちょっと高くする必要があったのでは??
と言いたいところだけれども
身長160センチの私と、170センチの夫が作るのには、これが限界だった。
2メートルくらいの棚を作るなら、我々には脚立が必要。
が
足元ボコボコの畑で脚立に乗るのは恐ろしい。
&
あまり背を高くすると、台風が来た時、ブァ~~ッと持って行かれそうで・・・。
と言うわけで出来上がった、2006年のゴーヤ棚。

ここ数週間、山へ行けていないのだけれども
ゴーヤがすくすくと育っていることを祈りつつ・・・。
ところで、↑の棚の向こうに見えている、空色の物体は、<雨水収集設備>。
同じ畑を使っている別のオーナーさんが作ったもので
水がめの上に、あのように、空色のビニールシートを漏斗状に固定して
降った雨を、水がめに集めるシステムだ。
ただ水がめを置いておくより、漏斗を作った方が
短時間の雨でも効率的に集められると言う優れものです。
この畑、近くに水源が無いので、夏場の水やりに苦労していたのだけれども
今年は、おかげで大変助かっております。
※ ※ ※ ※ ※ ※ ※
それにつけても、思いがけない決勝戦の組み合わせ。
この対戦を予想していた人がいたら、すごい!!
W杯も、もう決勝。
決勝が来れば、毎回、梅雨明けは近いのだけれども・・・
今年の梅雨は、地域によって雨の降り方が激しい。
豪雨の地域の皆様に、お見舞い申し上げます。